JCBカードWはマイルを手軽に貯めたい人向け!マイル還元率や貯め方は?

2025年11月28日 関連記事へのリンクを追加しました。
旅行が好きだから、マイルを貯めておトクに飛行機に乗りたいな。
年会費無料でマイルを貯めやすいカードってないの?
JCBカードWはポイント還元の優秀さで人気です。
しかし、実はマイルを貯めやすいカードでもあります。
「有料の航空系カードはハードルが高いから、無料のカードで手軽にマイルを貯めてみたい」ーーといった方におすすめの一枚です。
今回はそんなJCBカードWについて、具体的なマイル還元率や他のカードとの比較、効率のいいマイルの貯め方を徹底的に解説します。
年会費無料のカードで気軽にマイルを貯めたい方におすすめの記事です。ぜひ最後までご覧ください。
JCBカードWで手軽にマイルを貯めてみませんか




- JCBカードWのマイル還元率がわかる
- JCBカードWのマイル還元率が他のカードと比較して優秀かわかる
- JCBカードWを使った効率的なマイルの貯め方がわかる




JCBカードWのマイル還元率




まずはJCBカードWのマイル還元について、基本的なことを解説します。
Oki Dokiポイントをマイルに交換できる
JCBカードWで買い物をしてもマイルは貯まりません。
マイルではなく「Oki Dokiポイント」が貯まります。
しかし、Oki Dokiポイントはマイルに交換できるため、間接的にJCBカードWでマイルを貯めることが可能です。


JCBカードWのマイル還元率は0.6%
JCBカードWで買い物をすると、通常1,000円につきOki Dokiポイントが2pt貯まります。
Oki DokiポイントはANAマイルとJALマイルに下表のレートで交換可能です。
Oki Dokiポイントのマイル交換レート
| マイル | 交換レート |
|---|---|
| ANAマイル | Oki Dokiポイント1pt → ANAマイル3マイル |
| JALマイル | Oki Dokiポイント1pt → JALマイル3マイル |
ANA、JALともに1pt → 3マイルのレートです。
以上から、JCBカードWで買い物をすると、1,000円につき実質6マイル貯まることになります。


1,000円につき6マイルなので、マイル還元率にすると0.6%です。
- JCBカードWはマイルではなくOki Dokiポイントが貯まる
- Oki Dokiポイントはマイルに交換できるため、間接的にマイルを貯めることは可能
- JCBカードWのマイル還元率は0.6%
JCBカードWのマイル還元率は他のカードより高い?低い?




JCBカードWのマイル還元率は0.6%か。
これって他のカードと比べて高いの?
他のカードのマイル還元率と比較してみましょう。
「年会費無料カード」と「航空系カード」に分けて解説します。
❶ 年会費無料カードとの比較










まずは、他の年会費無料カードとJCBカードWのマイル還元率を比較してみましょう。
人気の年会費無料カードのうち、基本ポイント還元率が優秀(JCBカードWと同じ1.0%以上)な五枚を選びました。
選んだ年会費無料カード
- 楽天カード
- dカード
- au PAY カード
- リクルートカード
- PayPayカード
いずれも買い物で貯まるのは、そのカード独自のポイントでマイルではありません。
そのため、規定のレートでポイントをマイルに交換する必要があります。
各カードの交換レートと交換後のマイル還元率は下表のとおりです。
年会費無料カードのマイル還元率
| 基本ポイント還元率 | 交換レート | 最終マイル還元率 |
|---|---|---|
| 楽天カード | ||
| 1.0% | 楽天ポイント2pt → JALマイル1マイル | 0.5% |
| 楽天ポイント2pt → ANAマイル1マイル | ||
| dカード | ||
| 1.0% | dポイント1,000pt → JALマイル500マイル | 0.5% |
| au PAY カード | ||
| 1.0% | Pontaポイント2pt → JALマイル1マイル | 0.5% |
| リクルートカード | ||
| 1.2% | リクルートポイント2pt → Pontaポイント2pt → JALマイル1マイル | 0.6% |
| PayPayカード | ||
| 1.0% | PayPayポイントからマイルへ直接交換する方法はなし | — |
表からわかるのは、年会費無料のカードはマイル還元率0.5%のものが多いということです。
JCBカードWのマイル還元率0.6%は、年会費無料カードの中では優秀な部類に入ります。
ポイント還元率が1.0%あっても、マイルへの交換レートが50%と低いため、最終的なマイル還元率は0.5%まで下がってしまうんですね。
❷ 航空系カードとの比較




つづいては、本家航空系カードとJCBカードWのマイル還元率を比較します。
ANAカードとJALカードのうち、年会費がJCBカードWに近い「一般カード」を選びました(いずれも年会費2,200円)。
選んだ航空系カード
- ANA一般カード
- JAL普通カード
先ほどの年会費無料カードと違い、こちらはポイントではなく直接マイルが貯まります。
また、どちらのカードも、
- 通常のコース
- 追加課金によりマイルが貯まりやすくなるコース
のいずれかを選べます。
「追加課金」とは、通常のカード年会費にプラスして課金することを指し、これによりマイル還元率を上乗せできます。
各カードのコースごとの維持コストとマイル還元率は、下表のとおりです。
航空系カードのマイル還元率
| 選択コース | 維持コスト | マイル還元率 |
|---|---|---|
| ANA一般カード | ||
| 5マイルコース | 2,200円 / 年(カード年会費) | 0.5% |
| 追加課金 10マイルコース | 7,700円 / 年(カード年会費+10マイルコース年会費) | 1.0% |
| JAL普通カード | ||
| 通常(ショッピングマイル・プレミアム未加入) | 2,200円 / 年(カード年会費) | 0.5% |
| 追加課金 ショッピングマイル・プレミアム | 7,150円 / 年(カード年会費+ショッピングマイル・プレミアム年会費) | 1.0% |
いずれも追加課金しない場合、マイル還元率は0.5%とJCBカードWの0.6%より低いです。
しかし、追加課金すると1.0%になり、JCBカードWを上回ります。
追加課金するとJCBカードWのマイル還元率を上回りますが、年会費が必要です。
いくら使うと年会費をペイできるのか次章で解説します。どちらを選べばいいかわかりますよ。
- JCBカードWのマイル還元率0.6%は、年会費無料カードの中では優秀
- 航空系カードは追加課金によりマイル還元率が1.0%にアップし、JCBカードWの0.6%を上回る
航空系カードとJCBカードWのどちらを選ぶべき?損益分岐点を計算




航空系カードはマイル還元率が1.0%まで上がるけど、課金が必要なんだね。
いくら使えば課金した分の元が取れるの?
損益分岐点を計算してみましょう。
ANA一般カードとJCBカードWの損益分岐点
どちらを選ぶべき?


VS


どちらを選ぶべき?


VS


ANA一般カードをマイル還元率1.0%で運用する場合、年間維持コストは7,700円(税込)です(10マイルコース選択時)。
ANA一般カードの年間維持コストの内訳
- カード年会費:2,200円(税込)
- 10マイルコース年会費:5,500円(税込)
この7,700円をマイルに換算します。1マイルの価値を2円※とすると、7,700円=3,850マイルです。
ただし、ANA一般カードは「継続マイル」として毎年1,000マイルもらえます。
したがって、ANA一般カードの実質的な年間維持コストは、3,850 – 1,000 = 2,850マイルとなります。
ANA一般カード(1.0%)とJCBカードW(0.6%)のマイル還元率の差は0.4%です。
この差分0.4%で2,850マイル獲得するには、2,850マイル ÷ 0.4% = 712,500円必要なので、損益分岐点は712,500円(月額59,375円)となります。
利用額ごとの推奨カード
| 年間利用額 | 選ぶべきカード |
|---|---|
| 712,500円以上 | ANA一般カード |
| 712,500円未満 | JCBカードW |
※ マイルの価値には諸説あります。
JAL普通カードとJCBカードWの損益分岐点
どちらを選ぶべき?


VS


どちらを選ぶべき?


VS


JAL普通カードをマイル還元率1.0%で運用する場合、年間維持コストは7,150円(税込)です(ショッピングマイル・プレミアム入会時)。
JAL普通カードの年間維持コストの内訳
- カード年会費:2,200円(税込)
- ショッピングマイル・プレミアム年会費:4,950円(税込)
この7,150円をマイルに換算します。1マイルの価値を2円※とすると、7,150円=3575マイルです。
ただし、JAL普通カードは初回搭乗ボーナスとして毎年1,000マイルもらえます。
初回搭乗ボーナスは、毎年最初にJAL便に乗ったときにもらえます。
そこで、
- 年に1回もJAL便に乗らない場合
- 年に1回以上JAL便に乗る場合
に分けて損益分岐点を計算します。
自分のJAL便の利用状況に合った方をご覧ください。
※ マイルの価値には諸説あります。
❶ JAL便に年1回も乗らない場合
年1回もJAL便に乗らない場合、初回搭乗ボーナスはもらえないため、考慮する必要がありません。
そのため、JAL普通カードの年間維持コストは、先述のとおり3,575マイルとなります。
JAL普通カード(1.0%)とJCBカードW(0.6%)のマイル還元率の差は0.4%です。
この差分0.4%で3,575マイル獲得するには、3,575マイル ÷ 0.4% = 893,750円必要なので、損益分岐点は893,750円(月額74,479円)となります。
利用額ごとの推奨カード
| 年間利用額 | 選ぶべきカード |
|---|---|
| 893,750円以上 | JAL普通カード |
| 893,750円未満 | JCBカードW |
❷ JAL便に年1回は乗る場合
先述のとおり、JAL普通カードの年間維持コストは3,575マイルです。
しかし、初回搭乗ボーナスとして1,000マイルもらえるため、実質的な年間維持コストは、3,575 – 1,000 = 2,575マイルとなります。
JAL普通カード(1.0%)とJCBカードW(0.6%)のマイル還元率の差は0.4%です。
この差分0.4%で2,575マイル獲得するには、2,575マイル ÷ 0.4% = 643,750円必要なので、損益分岐点は643,750円(月額53,646円)となります。
利用額ごとの推奨カード
| 年間利用額 | 選ぶべきカード |
|---|---|
| 643,750円以上 | JAL普通カード |
| 643,750円未満 | JCBカードW |
- ANA一般カードとJCBカードWの損益分岐点は「712,500円(月額59,375円)」
- JAL普通カードとJCBカードWの損益分岐点は次のとおり
- JAL便に年1回も乗らない場合は「893,750円(月額74,479円)」
- JAL便に年1回は乗る場合は「643,750円(月額53,646円)」
以上、航空系カードとJCBカードWの損益分岐点でした。
実はJCBカードWには還元率がアップする「特約店」があります。
特約店利用時のマイル還元率は0.6%を超えるため、特約店を使えば使うほど損益分岐点はさらに上がります。
特約店の詳細は次章をご覧ください。
JCBカードWを使った効率的なマイルの貯め方




JCBカードWを使って効率的にマイルを貯める方法ってあるの?
「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」の加盟店を積極的に利用しましょう。
「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」加盟店でマイルを貯める
ここまで見てきたように、JCBカードWのマイル還元率0.6%は、年会費無料のカードとしては優秀です。
たいていの年会費無料カードのマイル還元率を上回りますし、年間利用額によっては航空系カードより効率的にマイルを貯められます。
しかし、JCBカードWは使い方次第で、より多くのマイルを貯められる強力なカードに変わります。
使い方次第でさらにマイル還元率アップ


使い方次第でさらにマイル還元率アップ


その使い方とは「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」の加盟店でカードを利用することです。
優待店であるJCB ORIGINAL SERIESパートナーの加盟店では、獲得できるポイントが増えるからです。
獲得できるポイントが増えるため、当然マイル還元率もアップします。
JCBカードWが真価を発揮するのは、JCB ORIGINAL SERIESパートナーの加盟店を利用したときです。
嬉しいことにJCB ORIGINAL SERIESパートナーには、100以上ものお店が加盟しています。
代表的な加盟店のマイル還元率




下表は代表的なJCB ORIGINAL SERIESパートナーの加盟店と、そのマイル還元率です。
主な加盟店とマイル還元率
| 加盟店 | マイル還元率 |
|---|---|
| スターバックス (スターバックスカードへのチャージ) | 3.3% |
| Amazon.co.jp | 1.2% |
| メルカリ | 0.9% |
| イトーヨーカドー | 1.2% |
| セブン-イレブン | 1.2% |
| ローソン | 1.2% |
| ビックカメラ/ビックドラッグ | 0.9% |
| apollostation、出光SS、シェルSS | 0.9% |
| やよい軒 | 0.9% |
| 洋服の青山 | 1.8% |
| 一休.com(宿泊予約) | 0.9% |
加盟店でのマイル還元率は最低でも0.9%、最大で3.3%と、航空系カードの1.0%と同等かそれを凌駕することがわかります。
年会費無料にも関わらず、これだけのマイル還元率を実現できるカードはまずありません。
- JCB ORIGINAL SERIESパートナーの加盟店では、JCBカードWのマイル還元率がさらにアップする
- 加盟店でのマイル還元率は航空系カードの1.0%と同等またはそれ以上
よくある質問
- Oki Dokiポイントからマイルに交換すると手数料はかかりますか?
-
手数料は無料です。
- Oki Dokiポイントからマイルに交換するには、最低いくらのポイントが必要ですか?
-
最低500ポイント必要で、以降1ポイント単位で交換できます。
- Oki Dokiポイントやマイルの有効期限は?
-
有効期限はOki Dokiポイントが2年(JCBカードW使用時)、ANAマイルとJALマイルが3年です。
Oki Dokiポイントを有効期限ギリギリまで保有した後マイルに交換すれば、有効期限を実質5年に延ばすことができます。 - JCBカードWを使っても、Oki Dokiポイントが付与されない利用先はありますか?
-
いくつかありますが、特に注意が必要なのは「電子マネーチャージ利用分」です。Edy・モバイルSuica・SMART ICOCA・モバイルPASMO・nanacoなどが該当します。詳細は公式サイトをご確認ください。
結論:JCBカードWは手軽にマイルを貯めるのに最適な一枚




今回はJCBカードWのマイル還元について、他のカードとの比較や効率的な貯め方を解説しました。
- JCBカードWのマイル還元率は0.6%
- マイル還元率0.6%は年会費無料カードの中では優秀
- 航空系カードは追加課金によりマイル還元率が1.0%にアップし、JCBカードWの0.6%を上回る
- ANA一般カードとJCBカードWの損益分岐点は「712,500円(月額59,375円)」
- JAL普通カードとJCBカードWの損益分岐点は次のとおり
- JAL便に年1回も乗らない場合は「893,750円(月額74,479円)」
- JAL便に年1回は乗る場合は「643,750円(月額53,646円)」
- JCB ORIGINAL SERIESパートナーの加盟店では、JCBカードWのマイル還元率がさらにアップする
JCBカードWのマイル還元率は0.6%と、年会費無料カードの中では優秀です。
年会費のかかる航空系カードと比較しても、年間利用額が65万〜90万円以下であればJCBカードWの方がコスパが高くなる可能性があります。
そのため「年会費無料のカードで手軽にマイルを貯めてみたい」という方にとって、JCBカードWはベストな一枚になるでしょう。
JCB ORIGINAL SERIESパートナーの加盟店ではマイル還元率がさらにアップするため、これらのお店をよく利用する方には特におすすめです。
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