セゾンプラチナアメックス/ビジネスアメックスの損益分岐点を計算してみた

2025年4月20日 記事を新規公開しました。

セゾンプラチナアメックスを使ってみたいけど、年会費の元を取れるか心配…。
「セゾンプラチナアメックス」と「セゾンプラチナビジネスアメックス」は、旅行系のサービスに強い人気のカードです。




どちらもマイルを貯めやすかったり、有名ホテルにおトクに泊まれたりと特典が充実しています。
一方、年会費は22,000円(税込)とそれなりに高額です。
そのため、年会費の元が取れるか不安な方も多いと思います。
そこでこの記事では、「セゾンプラチナアメックス」と「セゾンプラチナビジネスアメックス」について、年会費をペイできる損益分岐点を計算してみます。



年間いくら使えばいいのかわかりますよ。
- セゾンプラチナアメックス・ビジネスアメックスの損益分岐点がわかる


損益分岐点を考える上での前提



はじめにこの記事の前提です。
この記事では損益分岐点を「年会費を上回るポイント・マイルを獲得できる年間利用額」としています。
セゾンプラチナアメックス・ビジネスアメックスには、下記のような体験に重きを置いた特典も付帯しています。
体験面重視の特典
特典 | 内容 |
---|---|
Tablet® Hotels | 世界中の一流ホテルで部屋のアップグレードなどのVIP待遇を受けられる |
entrée(オントレ) | 国内有名ホテルでアーリーチェックイン・レイトチェックアウトなどのサービスを受けられる |
セゾンプレミアムコンシェルジュ | 24時間365日、各分野のスペシャリストが様々な依頼に応えてくれる |
セゾンプレミアムセレクション | 一見さんお断りの老舗料亭の利用など、富裕層向けの多彩なサービスを受けられる |
こういった特典は、受けたサービスが何円分に相当するか、見積もりが難しい場合も多いです。
そのため、この記事ではあくまでカードを使うことで得られるポイント・マイルのみを元に、損益分岐点を計算します。
なお、セゾンプラチナアメックスの特典については以下の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。


セゾンプラチナアメックス・セゾンプラチナビジネスアメックスの損益分岐点
それでは、セゾンプラチナアメックス・ビジネスアメックスの損益分岐点を計算していきましょう。
損益分岐点は「セゾンマイルクラブ」に加入するかしないかで変化します。
そのため、ここではセゾンマイルクラブに「加入する場合」と「加入しない場合」に分けて計算します。
セゾンマイルクラブとは


セゾンマイルクラブはJALマイルの還元率がアップする特典です(年会費5,500円)。
セゾンプラチナアメックス・ビジネスアメックスとも、通常は0.75%の還元率で永久不滅ポイントが貯まります。
しかし、セゾンマイルクラブに加入すると、JALマイルが最大還元率1.125%で貯まるようになります。
未加入時 | 加入時 | |
---|---|---|
貯まるポイント・マイル | 永久不滅ポイント | JALマイル |
還元率 | 0.75% | 1.125% |
(税込) | 年会費22,000円 | (通常年会費にセゾンマイルクラブの年会費を加算) | 27,500円
セゾンマイルクラブの詳細は以下の記事で解説しています。合わせてご覧ください。


セゾンマイルクラブに加入しない場合は「300万円」が損益分岐点
セゾンマイルクラブ未加入時
損益分岐点は300万円
セゾンマイルクラブに加入しない場合、セゾンプラチナアメックス・ビジネスアメックスを利用すると、還元率0.75%で永久不滅ポイントが貯まります。
当然、カードを使えば使うほど永久不滅ポイントをもらえるため、ある時点で、
獲得した永久不滅ポイントの総額 > 年会費(22,000円)
となり、年会費をペイできます。このときの年間の利用額=損益分岐点となります。
年間利用額ごとに、いくらポイントをもらるのか算出したのが下の表です。
年間利用額 | 獲得ポイント |
---|---|
200万円 | 15,000pt |
250万円 | 18,750pt |
300万円 | 22,500pt |
350万円 | 26,250pt |
400万円 | 30,000pt |
獲得ポイント = 年間利用額 × 0.75%
表を見ると、年間300万円使うと22,500ポイント獲得でき、年会費の22,000円を上回ることがわかりますね。
したがって、セゾンマイルクラブに加入しない場合、セゾンプラチナアメックス・ビジネスアメックスの損益分岐点は約300万円となります。
セゾンマイルクラブに加入しない場合の損益分岐点は「約300万円/年」
セゾンマイルクラブに加入する場合は「123万円」が損益分岐点
セゾンマイルクラブ加入時
損益分岐点は123万円
セゾンマイルクラブに加入する場合、セゾンプラチナアメックス・ビジネスアメックスを利用すると、還元率1.125%でJALマイルが貯まります。
当然、カードを使えば使うほどJALマイルをもらえるため、ある時点で、
獲得したJALマイルの総額 > 年会費(27,500円)
となり、年会費をペイできます。このときの年間の利用額=損益分岐点となります。
年間利用額ごとに、いくらJALマイルをもらるのか算出し、それを円に換算したのが下の表です(1マイル=2円※で円に換算)。
年間利用額 | 獲得JALマイル | 円換算したJALマイル |
---|---|---|
100万円 | 11,250マイル | 22,500円相当 |
120万円 | 13,500マイル | 27,000円相当 |
123万円 | 13,837マイル | 27,675円相当 |
150万円 | 16,875マイル | 33,750円相当 |
200万円 | 22,500マイル | 45,000円相当 |
セゾンマイルクラブ加入時のマイル還元率は1.125%なので、獲得JALマイル = 年間利用額 × 1.125%。
1マイルの価値を2円相当だとすると※、「獲得JALマイル × 2」でJALマイルを円に換算可能。
※ マイルの価値には諸説あります。
表を見ると、年間123万円で27,675円相当のJALマイルを獲得でき、年会費27,500円を上回ることがわかりますね。
したがって、セゾンマイルクラブに加入する場合、セゾンプラチナアメックス・ビジネスアメックスの損益分岐点は約123万円となります。
セゾンマイルクラブに加入する場合の損益分岐点は「約123万円/年」
セゾンプラチナアメックスの新規入会で【最大10,000円相当】プレゼント


セゾンプラチナアメックスは入会キャンペーンを実施中です。
カードの入会&条件達成で、最大10,000円相当※の永久不滅ポイント(2,000ポイント)がもらえます。
下表のように、条件を達成するごとにポイントが加算される仕組みになっています。
条件 | もらえるポイント | |
---|---|---|
特典1 | カード利用で7,000円相当※ 入会月から翌々月末までに100,000円(税込)以上の利用で7,000円相当※(1,400ポイント)をプレゼント | 1,400pt |
特典2 | キャッシングで1,500円相当※ 入会月から翌々月末までに100,000円(税込)以上の利用と1回以上のキャッシングのご利用で1,500円相当※(300ポイント)をプレゼント | 300pt |
特典3 | 家族カード発行で1,500円相当※ 入会月から翌々月末までに100,000円(税込)以上のご利用と家族カードの発行で1,500円相当※(300ポイント)をプレゼント | 300pt |
合計 | 2,000pt |
もらえる永久不滅ポイントにはさまざまな交換先があり、1ポイントの価値は交換先によって変わります。
「最大10,000円相当」というのは、1ポイントを5円相当のアイテムに交換した場合です(2,000pt × 5円 = 10,000円)。
1ポイントの価値が5円以上になる交換先には、主に次のようなものがあります。
交換先 | 最低必要ポイント | 交換後の価値 |
---|---|---|
Amazonギフトカード | 5,000pt | 25,000円分 |
TOHOシネマズ 映画鑑賞券 (一般チケット2枚分) | 700pt | 4,000円分 |
セゾンプラチナアメックスの年会費 | 4,000pt | 22,000円分 |
JALマイル※ | 200pt | 500マイル |
ANAマイル※ | 200pt | 600マイル |
MUJIショッピングポイント(MUJIカードが必要) | 200pt | 1,200pt |



カードを使う上で必ず発生する年会費に利用するのが一番の使い道かもしれませんね。
\ 最大10,000円相当もらえる /
まとめ
今回はセゾンプラチナアメックス・ビジネスアメックスの損益分岐点を計算しました。
損益分岐点はセゾンマイルクラブに加入するかしないかで変化し、下記の通りです。
セゾンマイルクラブ | ||
---|---|---|
未加入時 | 加入時 | |
損益分岐点 | 約300万円/年 | 約123万円/年 |
セゾンマイルクラブ未加入時の損益分岐点は約300万円とかなり高額です。
そのため、ポイントの獲得だけで年会費をペイするのはではなく、さまざまな優待サービスも活用して、年会費に相当するリターンを得るのが現実的なカードの使い方と言えるでしょう。
一方、セゾンマイルクラブ加入時の損益分岐点は約123万円と、未加入時に比べて大幅に下がります。
よって、優待サービスをあまり使わなくても、JALマイルを貯めるだけで年会費の元を取る、といった使い方も可能でしょう。
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